一度は読んでおきたい相場の格言10選!投資で成功するためのヒント

お金のこと
この記事は約6分で読めます。

相場の世界には、古くから伝わる数多くの格言があります。

これらの格言は、先人が実践と経験を積み重ねる中で生まれた知恵の結晶とも言えるものです。

相場の動きが予測しにくい時、あるいは投資の迷いが生じた時など、格言を知っていることで冷静な判断をすることができて、投資を成功へと導く助けになるのではないかと思います。

本記事では、知っておきたい相場の格言10選を、投資に役立てていただけるよう分かりやすく解説していきます。

相場の格言10選

卵は一つのかごに盛るな

リスク分散の重要性を表している格言です。

卵を全て一つのカゴに入れると、そのカゴが割れてしまった場合、全部の卵が割れてしまいます。しかし、卵を複数のカゴに分けて入れると、一つのカゴが割れても他のカゴの卵は割れずに済みます。

投資の世界でも全てのお金を一つ会社の株に集中させると、その会社が倒産した場合、全資産を失ってしまいます。でも、 複数の会社の株に分散して投資しておけば、一つの会社の業績が悪くなっても、他の会社の株で損失をカバーできる可能性が高まります。

複数の資産に分散投資を行い、リスクを抑えることが重要さを教えてくれています。

落ちてくるナイフはつかむな

株価が急落している時に、安易に株を買ってはいけないという意味の格言です。

株価が急落しているということは、何かしらの悪材料が出ている可能性が高く、それがさらに悪化して株価が下がる可能性があります。

落ちてくるナイフを素手でつかむとケガをするように、 問題が解決していない状態で急落している株に飛びつくと、損失を出してしまう危険性が高いことを表しています。

焦って行動しないで状況を冷静に分析し、適切なタイミングを見極めて慎重に行動することの重要性を教えてくれています。

頭と尻尾はくれてやれ

株を最高値や最低値で取引することの難しさを教えてくれる格言です。

株価の「頭」つまり最高値、そして「尻尾」つまり最安値を狙って取引をするのではなく、真ん中の「胴体」部分でしっかり利益を出す方が現実的だということです。

株価の動きは様々な要因によって複雑に変化するため、最高値や最安値の瞬間を正確に予測することは不可能です。

投資するうえで重要なことは大きな利益を狙ってリスクを取りすぎるのではなく、現実的な範囲で利益を確保して損失を最小限に抑えることです。

欲張りすぎず、適切なタイミングで利益を確定することの重要性を教えてくれています。

相場に過去はない

過去の相場の動きやデータを、そのまま未来の動向に適用するのは難しいことを意味する格言です。

投資家は過去のチャートや経済データを分析し、未来の動きを予測しようとします。

しかし、金融市場は経済状況、政策、社会情勢、テクノロジーの進歩、投資家心理など、多くの要因に影響を受けます。過去に似たような状況があったとしても、全く同じ条件が再現されることはないのです。

過去のデータを完全に無視する必要はありませんが、それに過度に依存することなく、未来の不確実性に備えることの大切さを教えてくれています。

眠られぬ株は持つな

眠れなくなるぐらい不安を感じさせるような株への投資は避けるべきという意味の格言です。

株価の変動が激しい銘柄や、将来性が不透明な企業の株を持っていると、毎日価格が気になったり、下落のたびに不安で眠れなくなったりすることがあります。

リスクが大きすぎる株を持つと、自分の許容の範囲を超えた精神的な負担がかかってしまい、冷静な判断ができなくなります。

「投資によって得られる利益」よりも「平穏な生活」を優先して、いかに心の安定を保つことが大切かということを教えてくれます。

休むも相場

常に市場に参加し続けることが、必ずしも最善ではないという意味の格言です。

市場に参加しないで休むことも立派な戦略で、時には静観することが最善の選択であることを表しています。

市場の方向性が不明確な時や、自分の判断基準が揺らいでいる時に、感情に流されて安易に売買をしてしまうと失敗するリスクが高まります。

そのような状況では一旦市場から離れて冷静になることで、焦らず落ち着いて状況を見極めることができるようになり、感情的な売買を防ぐことができます。

リスクを回避し、冷静な判断力を保つためには、時には取引を休むことも必要ということを教えてくれています。

山高ければ谷深し

株価が急上昇すると、その後は大きな下落が起きる可能性が高いということを意味している格言です。

山が高いほど谷が深いように、株価が上昇すればするほど、そこから下落する時の衝撃は大きくなります。これは「バブル崩壊」や「調整相場」として知られる現象です。

株価が上昇している時こそ、冷静さを保ち、リスクを意識することの重要性を教えてくれています。

辛抱する木に金がなる

長期的な視点を持って、忍耐強く投資を続けることの重要性を表している格言です。

忍耐や継続的な努力が、大きな成果や利益につながるということを示しています。

株価は日々変動しますが、短期的な値動きに振り回されず、長期的に投資を続けることで複利の効果により資産は雪だるま式に増える可能性があります。

急に大きな利益を得ようとするのではなく、コツコツと辛抱強く積み重ねていくことが安定した資産形成につながります。

短期的な利益を狙うのではなく、長期的な視点で物事を考えることの大切さを教えてくれます。

知ったらしまい

情報を知った時点で、その情報はすでに株価に反映されている可能性が高く、その情報に基づいて取引をしても利益を上げるのは難しいという意味の格言です。

「効率的市場仮説」によれば、すべての公開情報はすぐに価格に反映されると考えられています。「知ったらしまい」も、この理論に通じる考え方です。

株式市場では、株価は将来の期待や予測を先取りして動きます。

情報が正式に発表される前に、その兆しを察知した投資家が株を買い始めて、すでに株価が上昇していることがよくあります。このため、大勢の人が同じ情報を知る頃には、株価はその情報を反映して上がりきっていることが多いのです。

投資の世界では情報がいかに重要で、同時に扱いが難しいかを教えてくれます。

遠くのものは避ける

よく知らない企業や業界への投資は避けるべきという意味の格言です。

投資には、ある程度の専門知識や経験が必要とされます。

自分の知識や経験が及ばない分野に手を出してしまうと、適切な判断が難しくなります。

また、将来の見通しが不確実なものや、情報が不十分な投資先に安易に手を出すと判断を誤りやすくなります。

自分がよく知っていて、身近で理解できるものの範囲内で投資を行うことの大切さを教えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、相場の格言の中でも有名なものを10個、ご紹介しました。

相場の格言は、時代を超えて受け継がれてきた貴重な教訓です。

投資の道で迷った時、きっと心の支えとなるはずです。

ぜひ、気に入った格言を心に留めておいてください。

これらの格言が、投資に新たな視点やヒントをもたらす一助になれば幸いです。

~最後までお読みいただき、ありがとうございました~