私はこれまで大半の資金を定期預金に預けていました。定期預金は確かに安全で、元本割れの心配もありませんが、最近の金利は非常に低いです。1年満期の定期預金でも良くて0.2%程度(2023年10月時点の税引前)であり、ほとんど利息がつかないのが現状です。これでは、インフレが進んだ際には資金の実質価値が目減りしてしまうリスクもあります。つまり、リスク回避のために預けている定期預金が、長期的には資産を減らしてしまう可能性があるわけです。
そこで、来年の2024年からは新しい資産運用の手段として、新しいNISA制度(少額投資非課税制度)を活用することを決めました。資産運用に関してはまだまだ勉強中ですが、使う予定のない余裕資金を効率よく増やすためには、ある程度のリスクを取る必要があると考えています。特に、新NISAを使えば運用益が非課税になるため、長期的な資産形成に向けた有効な選択肢だと思っています。
とはいえ、全ての資金をリスクのある投資に回すのは心配です。日常的に使う予定のあるお金や、緊急時に備えて確保しておきたい資金については、あまりリスクを取りたくありません。そのため、低リスクである程度の利回りが期待できる商品も併用していく方が安心だと感じています。
そこで目をつけたのが「個人向け国債」です。特に、最近の個人向け国債の金利が上がってきていることに注目しています。国債は基本的に国が発行しているため、非常に安全性が高く、リスクを最小限に抑えたい人に向いているのではないかと思います。私が購入したのは、2023年9月に募集された第162回の個人向け国債「変動10(変動金利型10年満期)」で、初回金利は0.43%(税引前)でした。今月の2023年10月に募集された第163回債の金利はさらに上がり、0.51%(税引前)となっています。
この「変動10」はその名の通り、金利が変動するタイプの国債です。金利は半年ごとに見直されるため、将来的な金利上昇にも対応できるのが魅力です。今後、もし金利がさらに上がれば、私が受け取る利息も増えるという期待が持てる商品です。
一方で、金利が固定されている方が安心できるという人には、「固定5(固定金利型5年満期)」や「固定3(固定金利型3年満期)」といった商品も選ぶことができます。これらは金利が発行時に決まっており、その後変動しないため、長期的に金利が下がるリスクを回避したい人に向いています。
さらに、個人向け国債は購入から1年が経過すれば、中途換金が可能です。突然の出費や緊急時にも柔軟に対応できるのは大きなメリットだと思います。ただし、中途換金の場合、直前2回分の利息は受け取れないというペナルティが発生しますので、その点には注意が必要です。
個人向け国債は、定期預金よりもやや高い利回りを期待しつつ、リスクを極力抑えたいという私のような人には非常に魅力的な選択肢だと感じています。今後も、このように安全性の高い商品と、多少のリスクを取ってリターンを狙う投資商品を組み合わせながら、自分の資産をしっかりと守りつつ増やしていきたいと思っています。
参考になれば、幸いです。
〜最後まで読んでいただき、ありがとうございました〜
財務省 個人向け国債 公式サイト