大人気!『サイコロジー・オブ・マネー』が教える、お金との付き合い方

お金のこと
この記事は約3分で読めます。

この本は、投資で富を築くためのマインドセットについて書かれています。

「マインドセット」とは、人が物事を判断したり行動したりするときの基本的な考え方や思考パターンのことです。
著者は、ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド」のパートナーであるモーガン・ハウセル氏です。

この本を読んで、とても良かったです。
幸運によるリターンがあっても浮き足立たず、謙虚にお金と向き合い、リスクなどの不確実な要素をお金を増やすための「手数料」として冷静に受け入れる。
見栄のために無駄遣いをせず、貯蓄に励み、自分に合った方法で長期投資を続けて富を築いていく。
そして、最終的に自分の時間を好きなことに使えるようにする。
この本には、そんな自由を手に入れるための心構えが書かれています。

私は普段、投資のテクニックや知識についての本やYouTubeをよく見ているのですが、いつの間にか「投資で失敗したくないけど、できるだけお金を増やしたい!」という欲が膨らんでいました。
もちろん、自分の許容範囲内ではあるものの、多少リスクが高くても、リターンが大きい方法で投資をしてみようかなと思い始めていたところでした。

しかし、この本の中に『「夜、安心して眠れること」を優先してお金を管理する』というマインドセットが紹介されていて、それを読んだ瞬間、冷静になれました。
リスクを取りたくなくて定期預金しかしてこなかった私が、長期的に大きなリスクを許容し続けるのは精神的に耐えられない、と気づかされたのです。

リスクの許容範囲には個人差があると思いますが、金銭的な許容範囲と、リスクが現実になったときに心の安定を保てる範囲は別のものかもしれません。
やはり、自分に合った方法が一番大事だと再確認しました。

投資対象を分散し、下落相場でも市場から逃げ出さないでいられる。
そんな落ち着いた心を保てる範囲で、自分なりにリスクを取って、長期にわたって積立投資を続けることが大切だな、と初心に戻れました。

もう一つ心に残っているのは、『自分がしているゲームを明確にする』というマインドセットです。
株式投資には、短期的なゲームをしている人と、長期的なゲームをしている人がいます。
短期のゲームをしている人は、企業の株価の上下に基づいて短期売買を繰り返しますが、長期のゲームをしている人は、株価の変動に影響されないようにしなければなりません。
短期的なボラティリティに一喜一憂する必要はなく、これが理解できると心が安定します。

投資において、メンタルの安定を保つことがいかに大事か、この本を読んで強く感じました。

さらに、この本では、お金にまつわる人間の本質的な心理や、陥りやすい心理状態、そして富を築くために知っておくべきことなども詳しく書かれています。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください!

〜最後まで読んでいただき、ありがとうございました。〜