普段、パスタを茹でるとき、みなさんはどのようにしていますか?
沸騰したお湯にパスタを入れて、吹きこぼれないように見張りながら、しっかりと茹でるのが定番の方法だと思います。
でも実は、火を止めた状態でもパスタは茹でられるのです!
私は偶然にSNSで知り、それ以降、この方法でパスタを茹でています。
そしてこの方法は、科学的な根拠に基づいた合理的な調理法なのです。
今回は、パスタを沸騰した火を止めた状態で茹でるという調理法について、その原理やメリットを科学的に解説していきます。
忙しい日常の中での時短やエネルギーの節約に役立つこの調理法を、ぜひ試してみてください。
一般的なパスタの茹で方とその理由

パスタの茹で方といえば、鍋にたっぷりのお湯を入れて、しっかりと沸騰させたところに乾麺を投入するのが定番です。
なぜ大量のお湯で沸騰状態を維持する必要があるのでしょうか?
その理由のひとつは、パスタがくっつかないようにするためです。少ないお湯で茹でると、パスタが鍋底に張り付きやすくなります。
もうひとつの理由は、均等に火が通るためです。
沸騰したお湯は絶えず動き、麺全体に均一な熱を伝えます。
これにより、パスタがアルデンテになるまで均等に茹で上がるのです。
しかし、この「沸騰させ続ける」調理法は、エネルギーを多く消費します。
特にガスや電気を使って火力を維持する必要があるため、長時間の調理は光熱費がかかってしまいます。

省エネで効率的な別の方法はないのかな?
火を止めても茹でられる理由は「余熱の力と蓋」

そこで登場する方法が、「火を止めてもパスタが茹でられる」という調理法です。
この方法のカギは「余熱」を利用することにあります。
沸騰した水は、その状態を止めてもすぐには冷めません。
水は高い熱容量を持っており、一度温まるとゆっくりと冷えていきます。
この余熱を利用することで、パスタを火から下ろしても、その温度で十分に調理ができるのです。
具体的に言えば、パスタが調理に必要な温度はおおよそ80℃~100℃です。沸騰直後のお湯は100℃近くあり、火を止めても急激には温度が下がりません。
なので、短時間なら火を使わずに茹でることが可能なのです。
これは単なる「時短」や「省エネ」ではなく、物理の法則に基づいた調理法です。
そして大事なポイントは、鍋に蓋ををした状態で茹でること、そして茹で上がりまで1分ほど余計にそのままにしておくことです。

鍋にパスタを入れたままだと、茹で上がったときにパスタが同士がくっついた状態で固まってしまうことがあるので、火を止め蓋をしてから1~2分後ぐらいに、菜箸でパスタをほぐしておくといいですよ。
火を止めた調理法のメリット

省エネ
火を使い続ける時間が短いため、エネルギーの消費を抑えることができます。
火の管理が楽
通常、パスタを茹でている間は、吹きこぼれないように注意が必要です。
でもこの方法なら、火を止めた後はほとんど放置しても大丈夫なので、他の作業に集中できます。
キッチンが涼しくなる
特に夏場は、火を長時間使うとキッチンが暑くなりがちです。
この方法なら火を止めた状態で調理が進むため、キッチンの温度上昇を抑えられます。
まとめ

「パスタは沸騰した火を止めても茹でることができる」という調理法は、科学的な根拠に基づいた省エネで合理的な方法です。
調理をするときに少しでも節約したいと思っている人にとって、この方法はオススメです。
この余熱を使った調理法は、パスタ以外の料理にも応用できます。
例えば、ゆで卵やお味噌汁などの野菜の加熱にも同じ方法が使えます。
少しの工夫でエネルギーの節約になりますし、環境に優しいものにもなります。
ちょっとした新しい視点を取り入れることで、効率的に料理をしていけたらいいですね。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました~