だいぶ気温が下がり寒くなって、冬を感じる季節になってきましたね!
最近は、健康のために白湯を飲む人が多くなってきました。
白湯は水を一度沸かして冷ましただけの、とてもシンプルな飲み物です。そのシンプルさの中には、たくさんの健康効果が詰まっています。特別な材料も道具も必要ないので、すぐに始めることができるのも魅力です。
でも「白湯が健康にいい」とは聞いたことがあるものの、「白湯はなぜ体にいいのか」という理由がわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、白湯が体にもたらす効果や簡単な作り方、飲むタイミングなどをわかりやすく説明します。
白湯ってなに?
白湯(さゆ・はくゆ)とは、水を一度沸騰させてから冷ましたお湯のことです。
特に何も加えず、純粋に水だけを加熱して作られるため、非常にシンプルで体に優しい飲み物として知られています。
ノンカロリー・ノンカフェインなので、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方に親しまれています。
また、健康や美容に良い飲み物としても、注目されています。
アーユルヴェーダとの関係
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、白湯が体の毒素(アーマ)を排出し、体のバランスを整えるものとして重視されてきました。
アーユルヴェーダでは、すべてのものが「風(ヴァータ)」・「火(ピッタ)」・「水(カパ)」の3つのエネルギーで構成されていると考えられています。
白湯は、これら3つのエネルギーのバランスが整った飲み物で、水(カパ)を火(ピッタ)で沸かし、沸騰させることで風(ヴァータ)のエネルギーが加わるとされています。
白湯の効果
基礎代謝の向上
白湯を飲むことで体が温まり、血流が改善され、基礎代謝が上がります。
内臓の温度が1℃上昇すると、基礎代謝が約13%増加するといわれています。
基礎代謝が上がることで、免疫力の向上や太りにくい体づくりが期待できます。
冷え性を改善
白湯を飲むと、血行が良くなり、体の中からじんわりと温めてくれるので、冷え性の人には効果的です。
寒い季節だけでなく、エアコンで体が冷えやすい夏場にもおすすめです。
肌荒れやニキビの改善
白湯を飲むことで体が温まり、血流が改善されることにより、体内の老廃物が排出されやすくなります。
肌のターンオーバーが促進され、肌荒れやニキビの改善し、美白や美肌につながることが期待できます。
消化機能の向上
白湯は適度な温かさで、胃腸を刺激せずに優しく温めてくれるので、その結果、胃腸が活性化して消化機能が向上します。
朝一番に白湯を飲むと腸が動き出し、水分をとることで便が柔らかくなるので、便秘解消にもつながります。
食べ過ぎた後や胃が重いと感じるときにも効果的です。
デトックス効果
白湯を飲むことで、体温が上がって毛細血管が広がり、血流が良くなるので、体内の老廃物の排出が促進されます。
温かい飲み物は汗や尿の排出を助けるため、自然と体の中がきれいになり、デトックス効果が期待できます。
特に、不規則な生活や外食が続いて、体が疲れているときにおすすめです。
ストレス軽減
白湯を飲むことで、副交感神経が優位になり、リラックスした気分になれます。
自律神経のバランスを整える効果が期待できるので、仕事や家事でストレスを感じているときや、夜なかなか眠れないときにも、白湯は心を穏やかにしてくれる頼れる存在です。
白湯の簡単な作り方
水道水
- やかんや鍋に水道水を入れ、火にかけます。
- 沸騰したら、弱火で10~15分間そのまま沸騰させ続けます。これで水道水の中の塩素などの不純物が飛び、純粋な白湯になります。
- 火を止め、飲める温度(50~60℃ぐらい)に冷まします。
ポイントは「しっかり沸騰させること」と「適温に冷ますこと」です。
ミネラルウォーター
- マグカップや耐熱のボウルなど、電子レンジ対応の耐熱容器を用意します。
- 容器にミネラルウォーター(200~250ml程度)を注ぎます。
- 電子レンジで温めます。500Wの場合、約2~3分(600Wなら1分半~2分)ぐらい加熱します。(水の量やレンジの機種によって加熱時間が変わるので、少しずつ様子を見ながら調整してください。)
- 温めた後は、50~60℃ぐらいになるまで冷まします。
ポットや電気ケトルを使用してもOKです。
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーから温水と冷水をそれぞれ注ぎます。温水と冷水の比率を調整して、自分好みの温度(50~60℃)になるように混ぜます。
冷水のみのウォーターサーバーは、ミネラルウォーターでの作り方と同じです。
白湯を飲むタイミング
白湯を飲むタイミングによって、得られる効果が少し変わります。
一般的には 1日700ml~800ml(コップ3~4杯程度) が適量とされています。
コップ1杯(200㏄ぐらい)を複数回に分けて飲むようにしましょう。
また、一気に飲むのではなく、ゆっくりと少しずつ飲むようにしましょう。
朝起きたらすぐに1杯
朝起きてすぐに飲む「朝白湯」が特に効果的とされます。
寝ている間に失われた水分を補給し、胃腸を温めて目覚めさせます。
腸が動き出すので、便秘がちの人には特におすすめです。
食事中または食後
冷たい水ではなく白湯を飲むことで、消化を助け、胃腸への負担を軽くします。
ただし、飲みすぎると胃液が薄まるので、食事中は少量を心がけましょう。
食後に白湯を飲む場合も、食後すぐは消化に必要な胃酸の濃度を薄めてしまい、消化機能が落ちるので、食後30分ぐらいの時間を空けるようにしましょう。
寝る前のリラックスタイムに
1日の終わりに白湯を飲むと、体が温まり副交感神経が優位になるので、リラックスしてぐっすり眠れる効果が期待できます。
夜中にトイレに行くことが気になる場合は、寝る30分前までに飲むなど、自分に合った時間に調整しましょう。
白湯の美味しいアレンジ方法
白湯はそのままでも良いですが、シンプルな白湯に少し変化を加えると風味や効果を高め、飽きずに続けることができます。
- レモン白湯
白湯1杯にレモン汁を数滴加えるだけで、さっぱりと飲めます。ビタミンCが摂れるので、美肌効果も期待できます。 - 生姜白湯
すりおろし生姜やスライス生姜を加えると、体が温まるので、冷え性に効果があります。風邪予防にも良いです。 - ハーブ白湯
カモミールやミントの葉を浮かべると、香りでリラックス効果がアップします。 - 蜂蜜白湯
白湯に小さじ1杯の蜂蜜を溶かせば、ほんのり甘みが増し、飲みやすくなります。疲れたときやエネルギーが欲しいときにオススメです。
白湯を飲むときの注意点
飲みすぎに注意
白湯を過剰に飲むと、水分過多になり、むくみを引き起こす可能性があります。
また、体内の塩分濃度(ナトリウム濃度)が下がりすぎてしまう「水中毒」になる可能性があります。
1日に飲む量はコップ3~4杯程度が目安ですので、飲みすぎには注意が必要です。
高温による口腔内の損傷
熱すぎる白湯を飲むと、口腔内や食道のやけどをしてしまうことがあります。
適切な温度(50~60℃)で飲むようにしましょう。
人によっては体に合わない場合も
元々体が熱を持ちやすい人や、胃腸が敏感な人は、白湯で体が熱くなりすぎたり、胃が重く感じたりすることがあります。
その場合は無理せず、少量ずつ様子を見て取り入れるようにしましょう。
まとめ
白湯は市販のペットボトルでも販売されていて、健康志向の人に人気がある飲み物です。
私も朝と寝る前に飲むことを習慣にしています。
他のタイミングでも気が付いたときに少しずつ飲むようにしていて、なるべく体を冷やさないように注意しています。
白湯は体を内側から温めて、健康をサポートしてくれるとてもシンプルな飲み物です。
カフェインや添加物が含まれていないので、体に負担がかからないのもメリットです。
水と火さえあれば作ることができるので、コストもかかりません。
忙しい日常生活の中でも取り入れやすい健康法ですので、まずは朝の一杯を習慣にしてみるのもいいかもしれませんね。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました~