「明治ブルガリアヨーグルト」「森永ビヒダスヨーグルト」「雪印メグミルクナチュレ恵」は、スーパーなどで販売されている、手に入れやすいプレーンヨーグルトです。
腸内環境の改善や健康維持に役立つヨーグルトは、ブランドごとに使われている乳酸菌の種類が違います。
この3つのヨーグルトは「特定保健用食品」で、それぞれ独自の乳酸菌を持ち、腸内フローラに良い影響を与えると人気です。
今回はそんな3つのヨーグルトの特徴や、期待できる効果などについて、ご紹介していきます。
※「特定保健用食品」とは、健康に役立つように工夫され、その効果・効用を具体的に表示することを消費者庁が許可した食品です。
特徴・期待できる効果・味
明治ブルガリアヨーグルト
特徴
明治ブルガリアヨーグルトには「LB81乳酸菌」が使用されています。
ブルガリアから輸入した菌株を使い、長年にわたる研究で培われた高い整腸効果が注目されている乳酸菌です。
LB81乳酸菌には、ブルガリア菌とサーモフィラス菌の2種類の乳酸菌が含まれています。
100gあたり、ブルガリア菌2038株が10億個以上、サーモフィラス菌1131株が100億個以上含まれています。
商品名の「LB81」はこれらの乳酸菌に由来していて、「LB」は乳酸菌(Lactic Acid Bacteria)の頭文字の略で、「81」は菌株を識別するための番号、ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の末尾番号を組み合わせたものです。
期待できる効果
抗菌ペプチドを増やす
lB81乳酸菌は、腸のバリア機能を高める効果があります。老化やストレスで衰えた腸内環境が改善されることで、腸の健康維持に貢献すると考えられています。
腸内の善玉菌を増やす
LB81乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑制します。そのため腸内環境が整えられ、便通が良くなる効果が期待できます。
免疫機能のサポート
LB81乳酸菌には、免疫機能をサポートし、感染症の予防に役立つ成分が含まれています。特に季節の変わり目など、風邪や感染症が気になる時期にもおすすめです。
味
明治ブルガリアヨーグルトは、酸素濃度を下げた状態で発酵させる「まろやか丹念発酵」という特許製法で作られています。
クリーミーで口どけもよく、爽やかな酸味とミルク風味が交わった芳醇な味を楽しむことができます。
なめらかな風味でコクもありながら、後味はすっきりしているので、食事との相性もいいヨーグルトです。
明治ブルガリアヨーグルト倶楽部 公式サイト
森永ビヒダスヨーグルト
特徴
森永ビヒダスヨーグルトには「ビフィズス菌BB536」が含まれおり、このBB536は健康な乳児の腸内から発見された安全性が高い乳酸菌です。
ビフィズス菌BB536の正式名称は、ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536といいます。
腸内にあるビフィズス菌は、加齢ともに減少してしまう乳酸菌です。
赤ちゃんの腸内ではビフィズス菌が約95%以上を占めていますが、成人では約10%に減少、そして60歳以上の高齢期には約1%以下にまで減ってしまいます。
ビヒダスヨーグルトには100gあたり、20億以上のビフィズス菌BB536が入っているので、継続的に食べることで減少したビフィズス菌を補う手助けになります。
またヒト由来の菌なので、胃酸や酸素に強く、生きたまま腸内まで届きやすいため、腸内環境の改善にも優れています。
期待できる効果
しっかりと腸まで届く
通常、ビフィズス菌は腸まで生きて届きにくいのですが、BB536は酸に強く、しっかりと生きたまま腸内に到達するので、腸内環境を改善する効果を発揮しやすくなります。
便通の改善
腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌の抑制するので、便通改善に貢献するとされています。特に、お腹の不調や便秘で悩む人にはおすすめです。
肌の調子を整える
腸内環境が改善されることで、便通のよくなり、肌の調子も整いやすくなります。内側からの美容ケアとしても有効です。
味
森永ビヒダスヨーグルトは酸味が控えめでマイルドな味わいが特徴です。
ほんのりとした甘みも感じられます。
ほどよいコクやとろみもあり、食べやすいので、酸味が苦手な人やクセの少ないタイプが好みの人におすすめです。
ジャムやフルーツなどのトッピングをして、アレンジしても美味しく食べることができます。
森永ビヒダスヨーグルト 公式サイト
雪印メグミルクナチュレ恵
特徴
雪印メグミルクのナチュレ恵には、「ガセリ菌SP株」と「ビフィズス菌SP株」という2種類の善玉菌が含まれています。
100gあたり、ガセリ菌SP株が5億以上、ビフィズス菌SP株が10億以上含まれています。
ガゼリ菌SP株の正式名称は、ラクトバチルス・ガセリSBT2055株 といい、小腸に棲んで活動する乳酸菌です。胃酸などの消化液の影響を受けにくいので、生きたまま腸まで届き、腸内に長く留まることが確認されています。
ビフィズス菌SP株の正式名称は、ビフィドバクテリウム・ロングム・SBT2928で、日本人から発見されたヒト由来の乳酸菌です。水分やミネラルを吸収し、便を作り出す大腸に棲んでいます。
ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の「SP」は、これらの菌が旧雪印乳業によって発見されたので、「Snow Probiotics」の頭文字をとって付けられています。
期待できる効果
内臓脂肪の減少
ガセリ菌SP株は腸内に定着しやすく、継続的に摂取することで脂肪の吸収を抑制して、内臓脂肪が減少するとされています。肥満気味の方など、体重管理をしている人におすすめです。
悪玉菌の減少
ビフィズス菌SP株は、大腸に長期間定着するため、悪玉菌の減少が期待できます。整腸作用もあるので、便通を改善してお腹の調子を整える効果があります。
免疫力の向上
ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の2種類の乳酸菌が含まれているので、それぞれの乳酸菌が小腸と大腸で違った効果は発揮することにより、腸内フローラが整い、消化機能や免疫力の向上に貢献すると考えられています。
味
雪印メグミルクナチュレ恵は、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。
酸味もマイルドでコクもあります。
こってりした口当たりでシンプルな味なので、ドレッシングやディップソースなどの料理にも使いやすいヨーグルトです。
雪印メグミルク恵 公式サイト
食べるタイミング
ヨーグルトはいつでも好きなタイミングで食べることができますが、食べるタイミングによって、以下のような効果が期待できます。
朝食のヨーグルト
朝食にヨーグルトを食べることは、腸の活動を目覚めさせるのに良いタイミングです。
朝は腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になる時間帯なので、ヨーグルトの乳酸菌が腸に届きやすくなります。
朝食のフルーツやシリアルと一緒に取り入れることで、バランスの良い朝食になります。
夜のヨーグルト
夜にヨーグルトを食べるのもおすすめです。
寝る直前は避け、夕食後や寝る1~2時間前に取り入れると、腸内での乳酸菌の活動が、夜間に活発になりやすくなります。
夜に腸内環境が整うと、翌朝のお通じがスムーズになると感じる人も多いようです。
食後に摂るヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は胃酸の影響を受けやすいため、食後の胃が落ち着いているタイミングで摂るとより腸に届きやすくなります。
お腹が空いている時よりも、食後の方が効果的と言われています。
1日に食べる適量
1日100g〜200g
ヨーグルトは1日に100gから200g程度が適量とされています。
毎日摂ることで乳酸菌が腸に定着しやすくなり、腸内環境を整えたり、免疫力をサポートしたりする効果が期待できます。
食べ過ぎに注意
乳酸菌やビフィズス菌が豊富で体に良いとされているヨーグルトですが、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。
また体質や健康状態によって、適量が異なる可能性があるので、少量ずつ試して、自分に合った量を見つけることが大切です。
組み合わせる食材
フルーツやナッツと一緒に
ヨーグルトにビタミンや食物繊維をプラスするために、フルーツやナッツと一緒に食べるのも良い方法です。
果物に含まれるビタミンCや食物繊維が、ヨーグルトの栄養を補完し、腸内環境改善にさらに良い効果をもたらします。
オリゴ糖やハチミツを加える
腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖やハチミツをプラスすると、乳酸菌の効果がさらに高まります。
ヨーグルト自体の甘さが控えめな時や、ちょっとしたデザート感を楽しみたい時におすすめな食べ方です。
まとめ
今回は特に人気の高い「明治ブルガリアヨーグルト」「森永ビヒダスヨーグルト」「雪印メグミルクナチュレ恵」についてご紹介しました。
ヨーグルトは毎日の健康習慣として、手軽に取り入れられる食品です。
私はブルガリアヨーグルトの味が一番好きなので、毎朝プレーンヨーグルトにはちみつを入れて食べています。
味の好みで選んだり、乳酸菌の効果で選んだり、お好みのヨーグルトを健康習慣に取り入れるときの参考にしてみてくださいね。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました~